「ゴルゴとマリア」名誉毀損の認定についての考察

( 初出 2011/7/10 )

つい最近日蓮正宗門徒さんの中で、「ゴルゴとマリア」というサイトが
閉鎖になった事が話題になっていました。

彼等の主張では「フェイク」という日蓮正宗内情報を扱う文書そのもの
が不法であるかのような指摘がまことしやかに流されており

※「ゴルゴとマリア」の件における裁判所の判断事例が、今後大きく
ものを言う時代へと突入したというわけだ。妙観講本部では既に
ログを全て保管しており、削除をしても無駄であると確信を持っている。

尚、「ゴルゴとマリア」でも分かるよう、全のコンテンツが
削除されている。つまり妙観講、並びに大草講頭に関するニセ怪情報が
問われているのではなく、宗門及び法華講に係る全ての怪文書に関し、
この事例がアンブレラされているということである。
 ※1
 

http://megalodon.jp/2011-0710-1438-30/8555.teacup.com/nichirenshoshu/bbs/1461(他多数マルチコピー)


と半ば脅し口調で解説されています。
それは、コンテンツ削除された後の「ゴルゴとマリア」の以下の文書にも
しっかり書かれています。



 宗教法人日蓮正宗の信徒団体である妙観講の講頭大草一男氏
 あたかも女性スキャンダルがあり、また反社会的な活動や破廉恥
 な行為を おこなっているかのような情報を掲載し 大草氏の名誉を
 著しく毀損しました」
  ※2

(引用元)
http://golgo-to-maria.kill.jp/


6/23日に日蓮正宗門徒側から出された※1の解説は
その後、週刊新潮で掲載された記事によってさらに怪しいものに
なりました。

ほどなく被告の弁護士から和解の申し出があり、結局6月下旬、
 先方が謝罪文を掲載してサイトを閉鎖し、解決金を支払うという
 条件で和解が成立したのです 
※3

 (週刊新潮 2011年7月7日号「創価学会」関連サイトが妙観講に謝罪~)


---------------------



※1~3の情報を統合して考えてみるに
妙観講とその講頭大草一男氏の「名誉毀損裁判」が提訴していたというのは
事実のようですが、実の所、妙観講代表の「大草」氏に対する女性スキャンダルが
あったかのように書かれた文書の掲示が問題になっていただけのようです。

では日蓮正宗門徒は「和解」が裁判での判決の結果であるかの
ように錯覚を起こしていたのでしょうか?

“妙観講、並びに大草講頭に関するニセ怪情報が問われているの
 ではなく、宗門及び法華講に係る全ての怪文書に関し・・・・”

と念を押して今回の「和解」の結果をもって、日蓮正宗側に不利益な
情報のネット公開への牽制として使いたかったようです。
問題となった「女性スキャンダル」とはおそらく 「J子の日記」という
ネット上にあったHPを元に書かれた記事だと思われます。
これは別件で妙観講が訴訟を起こしていた裁判
(一部学会員の配布したビラに対する名誉毀損)でも取り上げられており

「一審原告妙観講の女性講員が一審原告大草と肉体関係があったことを
自ら告白する内容の『J子の日記』なる文書がインターネット上で流布
されている」――
・「『J子の日記』が,日蓮正宗自由通信同盟を称する者が発行する
「地涌からの通信29」(平成6年6月発行)に取り上げられた」――


http://megalodon.jp/2008-0303-2237-09/dakkai.org/myokankovictory.html ※4
と事実認定されています。

<< そのほかにも妙観講の活動に対する事実認定の部分
 (5・本件各ビラの配布等の違法性の程度)にありますヨ(笑) >>


「ゴルゴとマリア」のHPにはこの問題になった文書が掲示されたままに
なっていた事が原因だと推察されます。


また、ある日蓮正宗関係者は

「以降作成者不明、根拠のない記事で誹謗中傷はできなくなった」
「作成者不明、根拠のない批判 「フェイク」の貼り付けは断罪
 されますよ」

断定口調で主張していますが
そもそも、ある人が行った“事実を提示した「誹謗中傷」”こそが
名誉毀損を構成するのであって、作者がハッキリしていようが
週刊誌の記事を元にしていようが、それはあまり重要視され無いこと
だという判決があります。

「創価学会」を絡めた記事で個人を誹謗中傷し名誉毀損が認定された
民事裁判の判決文が「りゅうオピニオン」で公開されていました。
りゅうオピニオンは「界隈」と呼ばれる「ネットアンチ創価活動組織」を
観察して状況報告をされているブログです。

槇氏と千葉氏の民事訴訟の判決文は、非常に参考になると思います。

【まきやすとも・機関紙名誉毀損裁判(千葉英司vs槇 泰智)】1審判決(下)
http://blog.livedoor.jp/ryuopinion/archives/51803150.html


  ↑
被告の槇氏は出版物等を根拠に元警察の副所長であった千葉氏を
名誉毀損した事になっています。

しかし判決文には 
被告は、いかなる出版物及び言論活動のいかなる記述等をもって、上記
事実を真実と信じるに至ったのかを具体的に主張立証しない。


と、どんな種類の情報があるにしても「真実と信じるに至った」事を
批判した側が具体的に説明できなくてはならない事が重要とされる
ようです。

つまり「作者が不明」かどうかは関係無く、依文があったとしても
情報発信者は「内容に関しての」説明責任をはたして、正当性が主張
できなければ賠償責任を負う事になります。
また、情報があるという「事実」をもって誇大な表現や拡大解釈をして
しまえば「主張の正当性」が疑われてしまうようです。

ゴルゴとマリアの和解の件を考えてみるに
「女性スキャンダル」といった誰もが、社会的評価を貶める行為と認識
できる話題をとりあげ、誇張的な表現で、さほど世間で有名でもない
「個人」を批判した「文書」を公に公開していた事になっていた
ようなので、掲載者が「正当性」が説明出来なくてはいけません。
これは先の不当ビラの判例を見ても「公益」に関することなのか
単なる「人身攻撃」が疑われるのかでまったく印象が変わってくると
思われます。
たとえ自分の意見を挟んでおらず、文書を提示をしておくだけでも
名誉毀損の責任を免れるには「公共性・公益性・真実性」を証明
できなくてはいけないのです。
取材者でもないのに提示した事実を立証するのは明らかに困難です。
和解をしたのは公益性や真実性が立証できない以上、名誉毀損は
成立している事は間違いないないためだと思われます。

ただ、他の民事訴訟の判例をみていても「宗教的教義に基づく表現」は
正当か不当かを判断するには裁判として踏み込めず、表現されている以上
に解釈をしようとする「曲解的反論」であるかどうかが判断されています。

※4の判決文にあるように日蓮正宗・妙観講は
「日蓮正宗のみが正しい宗教であり,日蓮正宗以外の宗教を信ずると
 謗法(仏教の教義に違反すること)を行うこととなり,
 地獄に堕ちる旨信仰されており・・・」
「 と認定している事と
その事実が『正しいか間違っているか』は判断基準とはならないのです。

例えば、日蓮正宗門徒が他宗や信仰していない人に対して
「地獄に落ちるぞ!」と脅迫めいたことを言って弘教した というだけ
では、そういう信仰の指導を受けており、信じているから
そういう言動が出た事 と解されるわけです。
また、日本全国において一審原告妙観講が有名になるよう折伏を進めるべき
であるなどと述べ,妙観講の講員に対して,上記のような(ストーキング的)
折伏を行うことを慫慂(しょうよう:しきりに勧誘すること)したこと。

そういった、教義や指導の下に行われた行為だけを指して
殺人やサリン事件も起こしたオウム真理教を引き合いに出して
オウム真理教に類する狂信的カルト宗教」と論評するには合理的な根拠
たりえない と判断されています。

つまり日蓮正宗門徒が作成した dakkai.org の 

妙観講をカルト教団と宣伝したことは違法である
は作成者の錯誤であると言えるのです。

正確に言うならば、妙観講の強引な折伏方法のみを指して「オウム真理教と
同じ」であるかのように批判するのは正当な論評とはいえないとされている
だけなのです。
『批判文書を貼ると訴えられる』とか『カルト宗教と表現したら違法』とか
端的な行為が憚られるような表現こそ根拠がありません。
日蓮正宗門徒の中には、こういった事実ではない悪質な情報操作をする
サイトを運営している人がいるのでネットの情報は要注意です。

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