ツイッターを始めたローマ法王

( 初出 2011/7/4 )

先月末、興味深いニュースが世界の注目をあびました。

※ローマ教皇、iPadでツイッターメッセージ発信
司祭叙階60年目の前日に初投稿
 ローマ教皇ベネディクト16世(84)は28日、米アップル
タブレット型端末「iPad」を用いて短文投稿サイトのツイッターで
初のメッセージを発信した。
(略)
ソーシャルコミュニケーションの高位聖職者会議プロジェクト
コーディネーターのサディアス・ジョーンズ氏は、英ガーディアン紙に対し
「ローマ教皇は新テクノロジーを明らかに重要視しています。
ローマ教皇庁はITを活用して新たなコミュニケーションを行っていくことが
大切であると考えています」と述べている。


(クリスチャントゥデイ:2011年06月30日15時23分) 
http://www.christiantoday.co.jp/view-3284.html

今更言うまでもない事ですが、世界において公称12億の
信徒を抱えるキリスト教(カトリック)。
その中心をになっているバチカンがなぜ「ツイッター」を通じて、
法王のメッセージを配信するのでしょう。
ビジネスの臭いのするアップル社の情報端末を使ったことは
さておいて、教皇庁が言うように
「ネットでの新たなコミュニケーション」を開拓する意図がある
ことは確かなようです。
“新たなコミュニケーション”とは、いうものの情報社会の海に
キリスト教を身近に感じてもらうためのツールだというのが一義的
だと思いますが、よく言えば、『新たなコミュニケーション』
悪く言えば 個々の信徒と教皇庁とのホットラインができたとも
言えるでしょう。
信徒数が多いとはいえカトリックも教会ばなれの問題
は各地で深刻化しているといわれます。
ミサ(典礼儀式)の演出化などは信徒離れの抑止を目的として
ますます派手になったり、中には「宴会」を“ミサ”と称する
信徒もいるように報告されています。

参照リンク:「演出ミサ」に見る危険性と青年の教会離れ
http://www.nomusan.com/vatican_kawasaki_034.html

クリスチャンの若者の意識を中央(ヴァチカン)に向けるツール
としてネットのサービスを利用して「聖職者の生声」を配信している
のだと私は考えます。

a0212032_1628037.jpg

(画像はヴァチカンニュースのHPの様子です。)

「A Historic Tweet」=『歴史的なつぶやき』という事なの
ですがいったいベネディクト16世はなにをつぶやいたのか
ちょっと探せませんでした。”有名人がブログを始めた”というネットデビュー
の内容しか話題になっていません。

さて“聖なるつぶやき”作戦は若者の心を動かすことはできるの
でしょうか。

SNS・ツイッター・フェイスブック等々、ネットで
新しいコミュニケーション手段が紹介されると必ず
「***は世界を変えるか?」とマスメディアは報じますが、
「お言葉」を通信機器を介して拝見させるだけなら軽薄かつ瞬間的な
出会いしかないと思います。宣伝の手段が一つ増えたに過ぎません。

聖職者の「お言葉」を有り難く拝聴させるだけで満足する宗教や
上からくるアリガタイお言葉を待ちかまえているだけの信徒達が「言葉」を通じて
他人に伝える事に期待をしても効果は薄いでしょう。
まさに生の人間同士の「コミュニケーションの軽薄化」こそが最近の精神的
荒廃の元凶なのですから。

逆に創価学会では信徒による1対1の対話をいつも推奨しています。

地道で目立たなくても、否それ故に、私どもの対話運動は、
そうした空洞化した言葉を蘇らせる文明的意義をはらんで
いることを誇りとしていきたい。

(第36回「SGIの日」記念提言「轟け!創造的生命の凱歌
 より抜粋)

かつてキリスト教も仏教も、率先して信徒達の中に聖職者が
入りリーダシップを取って信徒と共に活動してきたからこそ布教
が世に広まった事を忘れちゃいないでしょうか。
一方的な情報発信にすぎないツイッターやブログ。
そこに期待する「新たな出会い」
日本にも似たようなことを考えているお坊さんたちが自分たちの
生活のためにブログを造ったりしていますが、それとバチカンの
考えている「新たなコミュニケーションを行う」は同じことだと思います。

旧態然とした「おすがり信仰」・・「儀式を提供するだけ」の意味しかもたれない
死せる宗教に若者は見向きもしないでしょう。

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