依存による警戒心欠落こそが大失敗の元 1

本日(7/16日)は北海道大雪山系トムラウシ山大量遭難事件5年目にあたります。
遭難者のご冥福を祈るとともに、ご遺族の方に哀悼の意を表します。
この事件以降も毎年大雪山系では登山者の遭難事件が起こっているそうです。
5年前に書かせていただいた記事ですが再掲させていただきます。


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( 初出 2009/7/21 )

北海道の大雪山系での事故は世間に重大なショックを与えた。
事件の一報以後、会社の認識やガイドとの事実関係がはっきりしてきているが
犠牲者を出さない為にも、悲しみを乗り越え
他山の石とせずに思考することを進めていこう。

これは複数の人が集い行動を共にする「組織」という社会の形態への警鐘であり
ネットでの運営などにも通じるところが多分にあるからである。

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○大雪山系遭難 「午後から晴れる」 ガイド判断誤る?

 北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で旅行会社「アミューズトラベル」
(東京都千代田区)が企画した登山ツアー客ら8人が遭難死した事故で、ツアーの男性
ガイドが16日早朝の出発直前、「午後から晴れるから大丈夫」と話していたことが分かった
(略)
釧路地方気象台によると、16日午前5時の十勝地方の天気予報は「曇り、昼過ぎから晴れ」。
ガイドはこの天気予報で「午後から晴れる」と判断したとみられる。


(7月19日22時49分配信 毎日新聞より引用)
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登山のような大自然相手のスポーツは、体力も大事だがそれよりも
地形や気象を読み解くという訓練が欠かせない。
基本的にパーティを組むとはいっても、命を預けるような場合
個人の技量の差がないように、もしくは相殺されるようにしなければいけない。

高い技術の者同士のレベルで組むか、ハイレベルな者が中程度の人を引率するか
 である。

もし初心者をどうしても連れて行きたいのならば、訓練を受けさせたり
知識をたたき込まないと自分が命を取られる羽目になる。

特に山や海での遭難で命を落とす最大の原因は「状況判断の失敗」
つまり先々の「用心が足りない事」 この一点につきる。
これは昔から言われていた事なのだが、最近は”便利さ”が警戒心を薄める
結果となっているようだ。

最近の携帯電話は通話エリアも広く、便利な情報を取り込めるツールとして
重宝されている。だからこそ登山中の事故には「携帯電話」でいつでも連絡や
指示ができると過信してしまうわけだ。

今回遭難したガイドもそんな便利さからか、まったく高所気象を予想していなかったようだ。
地方気象台の予報はあくまで市街地の予想であり、高所の予想とは異なることが
理解できなかったのだろうか。
私でも山に入る場合は一週間以上前から天気図を確認するように心掛けている。
昔は登山にはラジオが必携で、定期的に放送されている各地の気圧の情報から
天気図を引けるぐらいの知識がある人がリーダーには必要とされていた。
さらには地元の気象台に高所気象の事なども問い合わせたりして入念な準備を
することができた。つまり、御便利ツールが無くても自分一人で対処できるだけの
サバイバル術を身につける事、が基本でもあった。

前述のような「午後から晴れる」という情報は本州の梅雨時ならばそれほど問題に
ならないかもしれないが、緯度の高い北海道ではより低気圧が発達しながら通過
する可能性があったはずである。
低気圧は南で発生して発達すると「台風」として認識されるが
偏西風や高所の冷気の影響をうけながら西から「台風並」に発達しながら
移動をしても普通に「低気圧」なのだからたちが悪い。

便利さが仇になって「天気予報」は見ても、専門家に「相談」をすることを忘れていて
いたのだろうか? 経験による自分の判断が正しいと思っていたのだろうか。

いずれにしても種々のお手軽ツールのおかげで、登山中の危険に対する
認識が甘くなっている事が最近の事故増加に一役買っているように思えてならない。


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