創価学会における天照大神の意義

( 初出 2014/1/30 ) 

歴代総理の伊勢神宮初詣でに関して記事にさせていただきました。
いうまでもなく伊勢の「神宮」に奉られている祭神は「天照大神」です。
明治になってから政治的に成立した靖国神社とちがって、創価学会のみならず
日蓮大聖人ご自身も日本で古来より奉られていた、天照大神や八幡神については
四箇の格言に取り上げられた、念仏・律・禅・真言や、真言を取り入れた天台密教
に対するような批判的な立場は取っておられません。

「日眼女造立釈迦仏供養事」には
天照太神八幡大菩薩も 其の本地は教主釈尊なり 
と記されています。
これを「本地垂迹説」の根拠としていますが、神が仏教より優れているという
「神本仏迹(反本地垂迹)」論争が室町期に起こりました。

なぜ日蓮大聖人が天照や八幡の本地を「教主釈尊」としたのかと
いえば、詔(みことのり)つまり神勅の存在があるからです。
天照の詔は以下です。
----
「葦原千五百秋瑞穂の国は、是、吾が子孫の王たるべき地なり。
爾皇孫、就でまして治らせ。行矣。宝祚の隆えまさむこと、当に天壌と窮り無けむ。」
(くだし訳:参考 戸田城聖先生質問会集)
 いまみずの穂の我が子孫の君たるべき国なり、汝(なんじ)皇孫ゆきて治めよ
 皇祖の栄えまさんこと天壌とともに極りなかるべし
----

つまり、簡単に言うと天照大神は「国を護ります」と、述べられているというわけです。
八幡神にも同様の神託が伝えられており、その内容は国家守護ですので天照同様に
民衆救済の仏教の教えの本質と違えるものではありません。

しかし、だからといって創価学会では伊勢神宮や八幡神を個別に拝むという事は
しません。
日蓮大聖人が御本尊様を顕されたおり、しっかりと仏教守護を誓った諸天善神の中に
天照も八幡も認められているからです。
つまり、創価学会では毎日御本尊様にお題目を唱えることで、仏教守護・民衆守護の
仏・菩薩を供養するという一面と、その法力を我が身に顕現させることができると
いった二つの意義を同時に叶えている事になるのです。

さて、ここでどうしても私が書き記しておきたいのは、天照や八幡といった神格を
退けていなかったにも関わらず、戦前の創価教育学会がなぜ存亡の危機に晒されたのか
ということです。
結論からいうと戦時中の国家神道は天照や天皇が、仏教の守護者という立場をとる事を
よしとしませんでした。
軍部が日蓮正宗に対し御書の本地垂迹の部分を墨で塗りつぶし「伊勢の神札」を
別個に祀るように、要求するようになると、恐れをなした坊主はこれにしたがうように
創価教育学会の牧口・戸田に求めました。
もちろんこの要求には従いませんでしたが、結果として牧口・戸田をはじめとする
創価教育学会の幹部は治安維持法違反および不敬罪で投獄(昭和18年)され
組織は壊滅状態に陥ったのです。
驚くべき事にこれ以前に大石寺側の老僧、小笠原慈聞が神本仏迹を
唱え不敬罪で大石寺をを告発していたのです。
この事実にたいして大石寺は昭和17年秋に小笠原を擯斥(僧籍剥奪)処分にして
いましたが国家権力は内紛の弱みにつけ込んで、日蓮正宗に国家神道をおしつけ
るキッカケとなったことが充分に考えられます。

(詳細は地涌696を御覧下さい:
        http://www.houonsha.co.jp/jiyu/19/696.html )

創価学会の会長は伊勢の神札を祀る事を拒否し投獄されましたが、その過去が
あるから報復的に天照大神を拝まないと言っているのではない事を再度強調して
おきたいと思います。
国民に戦争を批判させないために、国家が都合の良い宗教を用意し統治や
教育の精神的根幹に据えた事で神が護っているはずの日本は滅亡しかかった
のです。
国を護ると宣言した神が、その目的を果たせないのは、民が間違っているから
という考え方が「神天上の法門」とよばれるものです。
実際に国家を守護し血を流すのは神ではなく「人」なのです。

神や国があって、人があるという転倒した考え方こそが、最大の不幸の源です。
それと同じく、仏教において坊主あって門徒ありの転倒宗教は日蓮大聖人のみ
ならず釈迦の教えからも逸脱しているといえます。
だから正法正義に対して「邪法・邪義」としているのです。

師匠の指導を引用させていただきます。

///////

今、明治以降、大正、昭和の戦前までの日本を考えてみますと、指導者は、民衆の
心を国家主義のスキで耕し、科学的な妥当性を欠く国家神道の種を植え付けていった
ということができる。
だかそれらの理念は独善であり利己主義であり、時代の進運に背を向けた復古であり、
世界に通じる理念ではなかった故に、遂に戦争そして敗戦という破局を招いてしまった。

( 「若き世代で新しい舞台開こう」 昭和43年5月3日
           第31回本部幹部会 東京・日本大学講堂 )

///////


牧口初代会長を死にいたらしめ国を滅ぼした国家権力。
創価学会員ならば、政権がどのような状態であるかを、青年の気概をもって
注視しつづけていかねばならないでしょう。
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