大阪都構想 と 橋下市長

来週の大阪市住民投票にむけて、ネットでも賛成派、反対派で活発な議論
が交わされているように思います。
テレビなどではよく「大阪都構想」の住民投票といったタイトルが掲げられて
いますが、実際には「大阪市を特別区に再編するか否か」の住民投票です。

今回の都市再編を簡単に喩えてみましょう。

60代の老親が2人で一軒家で過ごしていました。となりの敷地に長男家族が
住んでいます。家計は別々です。
老親は収入も限られ将来的に不安になったので、隣に住んでいる長男家族と
所帯を一つにする案を申し入れました。
本来ならお互いでルールをいろいろ決めなければなりませんが、老親は、
「長男家族には迷惑をかけない」し、いままで通りの生活は保障すると言っています。

実子の長男さんは、親と同居するわけでもなく、おおむね賛成ですが、
奥様が今までの生活ができなくなると反対しています。

さて。2所帯はいままでと同じ生活が保障されるでしょうか。



といった感じでしょうか。

さて、政治的判断をする際には「感情的になってはいけない」と
人様に言ってますが、私自身は「橋下」氏にあまり良い印象をもっていません。

なぜなら「目的の為に手段を選ばない」タイプの人だからです。
弁護士ではありますが、大阪市職員へのアンケート調査でも
(係争中ではありますが)組合活動の件についても、「法律を知っている」から
こそ「ギリギリ灰色」の圧力をかけていました。
維新の会の松井幹事長は大変だとおもいます。

市職員を敵に回してでも「市」の改革をしようとしているといえば聞こえが良い
ですが、そもそも「都構想」を実現させるために橋下氏は「大阪府知事」になった。
維新の会として大阪市にも議員を沢山誕生させた。
ここまでは良いとしても、いざ改革といえば既存の実務者を「改革の対抗勢力」
として外堀から攻撃する手法を見せはじめています。

公明党に対する恫喝、約束やぶりの「裏切り者」の罵声。
かたや、選挙になると、もう維新は負けてしまうとお涙頂戴。
大阪の方すべてがそうであるとまでは言いませんが、
阪神タイガースの「キッツいフアン」は不甲斐ないタイガースの選手にもマジで
ボロカスにヤジを飛ばします。
でも、勝ったら涙流して大絶賛という、おもしろい二面性がありますけれど、
政治のリーダーにおいて、このような二面性はいただけません。

最初は橋下氏がどのような改革をするのかと期待していましたが、
統率力と説明力がなさすぎです。

なんといっても、大阪市再編の特別区設置協議会から、市長権限で
テーブルに着いている自民、公明を追い出し「維新の会」のみで
青写真をまとめ上げた結果、肝心の「特別区」としての行政サービス
の協議など、住民への具体的利益がおざなりになってしまったことでしょう。

「マニフェスト」ではありませんが、特別区ではこんな行政サービスが
行われる予定です・・といった丁寧なたたき台がない以上、現状の
「大阪市」よりも、よりよい政策が見込まれるのかどうなのか。
一般の方には非常にわかりにくいでしょう。

現状では、「大阪市を解体、再編すれば諸難問は全部解決できる」という
かなりおおまかなビジョンしか見えてきません。

おそらく、賛成派の方は、「そんな欠陥協定書だというのなら、公明党は
市議会で賛成しなければ よかったのでは?」という疑問があるでしょう。

特別区設置協議会は「期限付きで協定書を市民に提示」しなければならなかった
事をおぼえておられるでしょうか。「住民投票」の期日を決めてしまっていたからです。

正直、特別区設置協議会(法定協議会)以前は2012年に
「大都市制度推進協議会」が半年間で数回。
以後「法定協議会」になって、2013年4月から少ない回数で、区割りをふくめた
あらゆる事を決めなくてはならなくなったのは市長である橋下氏の怠慢か
短期決着を狙っているとしか私には思えません。

そもそも特別区の提案を提示する側が、完成度が低いものしか
出してこなかったからこそ、協議会でムダに時間がかかったのに提案側の
橋下市長は「なぜ公明党は協力するといっていたのにすんなり案を飲まないのか」
と逆ギレしたのが、かの選挙での「公明党をツブす」発言です。

期限があるこそギリギリまで内容を精査し合意形成を計っていたのですが、
後に自民党・公明党議員を協議会から追い出されていたことも加味して
「議会での賛成」の意図を考えると
「そこまで言うのなら、現在の「維新の会」の青写真で大阪市民の審判を仰ぎましょうか」

というスタンスをあえて大阪公明党としてとったと考えられます。

特別区再編や都構想そのものに、絶対反対というスタンスではなく
「現状の特別区の青写真では、不十分ではないのか」という含みを持たせた
対応が「市議会での協定書賛成」の真意だとおもいます。

拙は大阪市民ではありませんが、橋下氏が本気で大阪を再生させたいと
考えているのであれば、住民投票で負けたら政治から退くなとど「背水の陣」
をとる必要はないでしょう。

たとえ負けても、政治に携わり、粘り強く「これからの大阪の形」を形成していく
事を約束するほうが、よほど応援を得られると思うのです。

「急いては事を仕損する」です。



スポンサーサイト
プロフィール

あべひ

Author:あべひ
「魅惑的な人々」FC2ブログへようこそ!
ご意見や感想は適当な場所でどうぞ

ブログランキングへのタグ
ボタンをクリックするとブログ村に移動しポイントが加算されます。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
RSSリンクの表示
アクセスカウンター
無料 無料 無料
ブログ村記事ランキング
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
アクセス解析