自衛隊の違憲行為とはなにか

政治コメントとして「安保法制 なにが違憲になるのか」を公開させて
いただいたところ、興味のある方が多いようです。
遠山議員の動画頼みで肝心の「なにが違憲になるのか」を自分の言葉で
表現しきれていなかったので、改めて説明させていただきます。

自衛隊という組織は他国の軍隊と違って「法律で定められた行為」しかできない
という、ポジティブリストによって活動しています。

今回提出されている「安全保障関連法案」を、個別で見れば自衛隊が行使する
業務のルールを、現状に合わせ修正しています。
話題となっている「集団的自衛権の行使」については大前提となる新三要件を
規定しています。

公明新聞に掲載されていた相関図が解りやすいでしょう。

安全法制の全体像



ところが野党はこの「三要件」の存在をあまり議論せず、現状に加えられる
新たな修正部分のみを指的し、「戦争につながる」との懸念を繰り返しているに
すぎません。
いわば「反戦原理主義」といえるでしょう。
(原理主義=
 基本的な理念や原理原則を厳格に守ろうとする立場・反世俗主義)


原理主義の定義にみられる「基本的な理念」「原理原則」と言われる
といかにも正しいように思われるかもしれませんが、世界中を恐怖
たらしめているIS(イスラミックステート)やかつてのオウムのように、
「人の救済」を目的とした宗教を「殺人」という相反する価値を肯定
させる依文として利用しているといえば良いでしょうか。

ちょうど、公明新聞には「本筋の議論が必要」との
主張が掲載されていました。

※野党側は、新法制では“他国を守るための武力行使が
 できるようになる”から「違憲法案」と繰り返す。
 これでは、議論が入り口でつまずいてしまう。
 (略)
 憲法の平和主義の下で、国民の安全を守るために何が
 できるのか。本筋の議論が必要だ。

【公明新聞 2015/6/26付 コラム「北斗七星」より抜粋引用】
https://www.komei.or.jp/news/detail/20150626_17359


私も全く同感です。
いうまでもなく公明党は「改憲」の立場ではありません。
第九条や専守防衛の自衛隊の理念を堅持しつつ、どこまでが
「防衛行動」として許されるのか自民党との議論の末、与党として
一つの「解」を提示しているといえるでしょう。

さて、自衛隊は自国の防衛以外にもPKO平和活動等を実行していますが
これについて「海外派兵だ」「リスクが高い」と批判される方はあまりおられないようです。

私が気になったのは、 武器を使った「かけつけ警護」の
自衛隊員のリスクについての質問です。公明党の、いさ進一議員の
安全特別委員会での質問(2015/7/1)YOUTUBE動画のリンクを
貼っておきます。 (10分頃から)


自衛隊はアフリカのザイールで国連PKO活動に従事
しています。ザイール(旧コンゴ)では隣国のルワンダ難民
が押し寄せたこともあり1994年に三ヶ月間救援活動を行いました。

当時日本の医療NGO等も参加したそうですが、群衆に囲まれNGO
の車両を強奪され孤立、PKOで駐留している自衛隊に救援要請が
されたそうです。
ところが、「駆けつけ警護」が自衛隊任務として(PKOではなく)
法整備されておらず、苦肉の策として所持武装を極力おさえた
「輸送任務」を急遽したてあげ、邦人を助けにいったのだそう
です。

【参考リンク:ルワンダ難民のための自衛隊派遣】
http://www.worldflags.jp/blog/4978/


ティモールでも同じような事があったというではありませんか。
いつ武装組織に襲われるかもしれない危険な状態に、丸腰に近い装備
で「自国民救出」任務を果たした現場の自衛官に対し、国内では事実上
の「駆けつけ警護」を行ったということで一部批判が上がったそうです。
憲法に抵触する行為、つまり違憲行為だというのです。

21世紀の「戦争」は国家間の総力戦はほとんどなく、国の統制
が及ばない武装集団との「紛争」が全国拡大するという、日本の
歴史でいえば「戦国時代」さながらの様相を呈しています。
しかも刀と鉄砲、火縄銃と連発銃のような武力的格差はなく、
武装組織とはいうものの小火器等の「携帯個人武装」は先進国と
同じ高性能なものを所持しているのです。

「武装」をすることで、相手側を刺激したり戦闘になるのでは
ないかという危惧論は、すでに実働部隊として動いている
自衛隊員のかなりのリスクの上に成り立っているのです。

実際に現場で起こっている「危険」な任務を尻目に、国内の
超安全地帯から「平和憲法の体裁」ばかりを唱える方と、
福島原発事故の処理を請負会社に実行させて、会社のブランド
を汚さないことだけに労力をそそいでいる東電の経営陣とが
私にはダブって見えます。

なぜ安全法整備を急ぐのかといった批判がありますが,私は現状が
自衛隊員にリスキーだからだと答えておきます。
日本の領土外で活躍されているNGO、NPO、また自衛隊員にしても
「日本国民」であることは同じです。
ならば憲法第十三条
「  生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の
 福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする 」の条文を
法的に瑕疵のないNGOやNPO、自衛隊組織にも適用してしかるべきだと考えます。

スポンサーサイト
プロフィール

あべひ

Author:あべひ
「魅惑的な人々」FC2ブログへようこそ!
ご意見や感想は適当な場所でどうぞ

ブログランキングへのタグ
ボタンをクリックするとブログ村に移動しポイントが加算されます。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
RSSリンクの表示
アクセスカウンター
無料 無料 無料
ブログ村記事ランキング
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
アクセス解析