創価大学を使った私的政治的活動が創立者の意志か

創価学会と犬猿の仲となっている日顕宗(日蓮正宗)の黒川和雄さんさんが
「安保関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者 有志の会」という
私設の任意団体があることを話題にし、創価学会が分裂するのではと希望的観測を述べていた。

リンク先をたどってみると、確かに11名の発起人とともに(12日には1名減って10名)

「私たち関係者有志は、創立者・池田大作先生の理念を我が人生の根幹に据え、
 安全保障関連法案への「反対」を表明します。」

等趣旨が掲示され賛同者の実名、または人数が明記されている。
賛同ボタンを押すことで完了する、いわゆるネット署名と呼ばれる政治運動だ。

昨日(2015/8/11お昼頃)には総数100人ほどだったけれど、ツイッターやFacebook
とも連動しており、先ほど(8/12 14時頃)再確認すると390名ほどに増えていた。

創価大学の創立者池田先生が学園生や卒業者に対し「安全保障関連法案」に
関してなにやら言及されたかとおもいきや、創立者の理念として掲げられていたのは
歴史学者のトインビー博士との対談「二十一世紀への対話」からの一説でした。

「自衛権は、対外的には、いうまでもなく、他国の急迫不正の侵略に対して、国家の
自存を守る 権利です。 それは、対内的には、そして根本的には、国民の生きる権利
を守るという考え方に根ざしています。 すなわち、個人の生命自体を守るという、自然
法的な絶対権の社会的なあらわれが国の自衛権というものであると思います。
であるならば、その自衛権をもって他国の民衆の生命を侵すことができないのは、自明
の理です。ここに自衛権の行使ということの本質があります。

問題は、あらゆる国が他国からの侵略を前提として自衛権を主張し、武力を強化して
おり、その結果として、現実の国際社会に人類の生存を脅かす戦争の危険が充満していることです。」


【 二十一世紀への対話 第二部 政治と世界 第二章「軍備と戦争」の4 
                              “平和憲法”自衛権 より抜粋 】
///////////////

意見表明をしたい。

「安保関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者 有志の会」
の主張を見て恥ずかしながら再度、二十一世紀への対話を読み直してみたが、
発起人らが、池田大作先生の理念としている箇所は、
国際法で認められている「自衛権」というものを、各国が保持している戦力(武力)を増強し
運用することのみで解決を図ろうという手段を否定されたうえで、憲法九条の「不戦」理念に
誇りをもち守り抜きたいとし、

『 そしてそれを実あらしめるための戦いが、われわれの思想運動であると
自覚しております 』

【同上より引用】

と結論つけられています。

創価学会員さんであれば「われわれの思想運動」とは、草の根レベルの仏法対話であること
を知っているはずです。

トインビー博士との対談の中で池田先生は憲法九条と自衛隊に言及している箇所がある
のはたしかです。
でも、両氏が対談内で同意されたのは「最良の自衛策は物理的防衛手段の放棄」という
理念であり、世界政府の樹立つまり国境を無くした上で、世界警察軍が治安維持を図る
という将来の目標です。
よく読み込めば、池田先生は「自衛権」そのものを完全否定しているのではなく、
自衛の名の下に、必要以上の保持戦力を肥大させていくという国家のありかたを批判
しているのだとおもいます。
そこで大事になってくるのが「国際紛争を解決するための戦力は放棄する」という
憲法九条の理念です。

トインビー博士も池田先生も、憲法九条の堅持が国際関係の中でも有利であるとの認識です。
したがって昨今の安全保障関連法案が「憲法九条の改正」に基づくものなら、世論でも
否定が多数を占めているのですから「創価大学」の看板をあらためて掲げる必要もなく
意見集約はできるでしょう。
ですが、実際には現在自衛隊が行っている国連PKO業務はトインビー・池田の提案した
「世界警察軍」に通じていくものであり、現在安全保障関連法案で議論されている
”限定定期集団的自衛権”は基本的に「日本の主権の存続」に深く関わるケースで
ないかぎり、またそれが国会で承認されなければあり得ないというものです。

これは公明党の粘り強い働きかけで実現したことは、いうまでもありません。
いま国家で行われているのは憲法九条を堅持したうえで、「自国の防衛」とみなされる
ギリギリの判断がなされているのであって、そういった議論そのものが徴兵制だの
他国への戦争だのに通じるという感情論に、感化され池田先生の対談を部分引用
し、人員を結集する方策をとるのは甚だ不適当ではないだろうかとおもいます。

しかも、発起人らは学識者としてなんら個々が具体的に説明をしていません。
ただ、「池田先生が自衛権そのもの否定的」であるかのような印象操作をし
正当性を担保するために一部の者が「創価大学」「創価女子大関係者」の
看板を大々的に掲げ「創立者の思想の実現」と誤認されるような内容を
拡散するのは不当と考えます。

拙の知る学会員さんに何名か意見を聞いてみましたが
「 創価大学や池田大作の名をださないと、できないようなことなのか? 」
と懐疑的でした。
このような学会員がらみの突発的イベントはマスコミの好餌になることでしょう。

「有志の会」に問い合わせをするにもSNSを通じるしかなく、意見を書き込もう
にも「賛成」タブを押さなくてはならないので、「創立者池田大作」を不当に利用
した「政治活動」に、安易にのせられたりする方がゾロゾロとでないように、批判的
意見を公開させていただきます。

またこういった「権威論証」的やり方に納得がいかないブロガーさんは、是であっても
非でも、ご自身で意見を書いてみることをお勧めします。
言論で戦う学会員さんが誰かが上げた旗の下に「名前」を並べ賛同に変えるだけ
ではただの弱々しい追従者ではないでしょうか。。


(追記あり)






追記:

8月11日から始まった「署名募集」は、その日のうちにネットニュースとなっていました。
おそらくネットニュースに売り込んだものと思われます。
その記事内で取り上げられた「創価大有志の会」の発起人のツイッターをみてさらに幻滅。

「さあ、まずは26日の100大学共同行動までに、たくさんの創価女子短期大学・創価大学
関係者有志の声を糾合して、安保関連法案廃案への圧力にするぞ!」 
( さのじゅん氏のツイッター より引用)


個人の功名心でしかない。


スポンサーサイト
プロフィール

あべひ

Author:あべひ
「魅惑的な人々」FC2ブログへようこそ!
ご意見や感想は適当な場所でどうぞ

ブログランキングへのタグ
ボタンをクリックするとブログ村に移動しポイントが加算されます。
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
RSSリンクの表示
アクセスカウンター
無料 無料 無料
ブログ村記事ランキング
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
アクセス解析