インターネットと学会活動 (後)

前段(インターネットと学会活動(前)で拙は、インターネットを使い信仰イベントを
募るタイプの疑似学会活動は、現場での学会活動になりえないと書いた。
勘違いされると困るのだが、拙は学会員がインターネットを
使うのはいけないと主張しているのではない。
また、単純に、学会員さんは知らない人とネットで
コミュニケーションをしてはいけないと考えた事も無い。

ネット環境が整備され、日本におけるインターネット利用者数が
平成26年に一億人を超え、82%強の方がなにがしかインターネット
をつかっている時代だ。
総務省のサイトをみてみると、自宅のパソコンからの通信が53.3%
スマホからの通信が47.1%と、ほぼ2強の存在となっている。
自宅のモニターの前に陣取らなくても、モバイル端末でどこからでも
気軽に通信が出来るのだ。
学会員さんが、会員さんや友人知人とコミュニケーションを取るため
にネットを使っていないはずがないだろう。
なのにいまさらネットをつかってはいけないなどというのは非現実的だろう。

さて、一般の方学会員さん問わずその使い方は二種類あるようにおもう。
リアルの知り合いとの連絡にネットを使っている人。
または、見知らぬ人との新たな出会いを求めネットを使っている人だ。
いずれも情報を発信・入手するという目的はおなじだが、2種類の利用割合
は人によって様々だということになる。
ただ、ネット通信機器は相互同時通信であるために設定によって、
知らない人と容易につながることができ、利便性がたかい。
この利便性の高さは、他者に対する警戒感を薄れさせる一因となって
いると思われる。

たとえば固定電話で、適当な番号を回し、どこの誰かに電話がつながった
としても、自分の知らない人ならまず切られてしまう。警戒されているからだ。
だが、ネットでは、会った事も無い人とつながることは警戒されるどころか
むしろ歓迎されることが多いのではないだろうか。
しかし、簡単に自分のことを労せず多くの人に知ってもらえることが
できるようになった反面、対人関係そのものは希薄となってしまっている。
3人の中の1人よりも、30人の中の1人は印象が薄いのと同じだ。
混み合った電車の中で、化粧をはじめたり、大きな声でしゃべっている
人にとって、周囲の人は「無関係の人」で気にならない存在に意識の
格下げされているのだそうだが、同じような心理が働いているのだろう。
印象が薄く、気にならない存在がゆえに警戒心も低くなるのだ。

となると、ネットを介したコミュニケーションでは対人関係の希薄性を
いかに深化させるかが利用価値を創造するポイントになるように
私は思う。
これは、リアルの活動における「本当の友」の存在が、重要になってくるだろう。

ちょうど、2016年年2月27日付の創価新報に「本当のともだちって?」
というテーマで興味深い特集記事が組まれていた。
ある男子部はうわべだけのつきあいであることが解りつつも、人気者
を演じてきたがあるキッカケで無視されるようになったという。
よくあるイジメだ。彼のトモダチ観は所詮そんなものだと冷めたもの
になり引きこもりになったそうだ。
しかし、ありのままの自分を真剣に考えてくれている1人の親友と出合
ったことで、体調も回復し社会へ復帰することができた。
彼もSNSでの広く浅いつながりがあるそうだが、「自分のことを理解して
くれる本当の友達は数人いればいいかな」と感じているそうだ。
これはインターネットをつかいながらも、リアルとネットどちらの「関係」
に重心を置けばよいのかを教えてくれる内容だとおもう。
学会活動にもまったく同じ事がいえるのではないだろうか。

前述した創価新報の4面には筑波大社会学教授の土井氏への
インタビュー記事が掲載されている。
土井教授によれば、現代はネット環境が発達により、常に誰かと
つながっていたいという欲求を満たすことができる一方、誰かと
つながっていないと不安になり、一人になったとときの孤独感が
強まっているのだという。現代は自由になった代わりに社会の側
での絶対的拠り所をみつけられなくなった結果、常に自分を評価
してくれる仲間の存在だけが自尊感情をささえる唯一の基盤に
なっているとも言われている。

『従って、絶えず他者からの承認を求めながら、対立を避け、互いの
 内面に深く立ち入らず当たり障りのない関係を結び合うようになって
いったのです。これを私は「優しい関係」と呼びます。』(同紙より抜粋引用)


これは拙がよくいう「オトモダチ」の関係とまったく同じだ。
オトモダチの関係は、異質なものを容認しない。だから結果的に同質
のものたちばかりが集まることとなる。
オトモダチ関係の優しさとは「自分は傷つきたくない」という臆病な心の
裏返しではないだろうか。
自分に甘く、広く浅いぬるま湯の世界では自己の成長などできようもないだろう。

ならば、リアルな学会活動はどうだろうか。
外から見聞きすると「同質」のものたちばかりの集まりにみえるかもしれないが
実際は、いろんなタイプの方が集まってお互いが切磋琢磨しあっている。
自分好みの集団をつくるわけでもなく、それぞれが自分勝手に好きな活動
だけをしていることはない。常に異質な他者との出会いだといるだろう。
時には意見が分かれるときもあるが、同じ目的で完遂に向かって互いに
協力しあうので、成長でき、信頼関係が深まり現場の組織は強固となって
いるのではないだろうか。
ネットのコミュニティにありがちな、似たもの同士のオトモダチ関係とは
正反対なのである。

もし、インターネットで学会活動がしたいのなら、人数の多寡をもとめるの
ではなく、異なる一人とぶつかり合いながらも、相手との深い関係を築いて
いけるバイタリティをもって挑むしかないだろう。
甘い考えから抜けきれず、お互いが堕落していくのを望んでいる学会員は
いないはずだ。
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