生活保護受給者への蔑視:創価の森ウォッチ53

( 初出 2012/8/25 )
※特に08年のリーマンショック以降急増し、今、国体全体で3兆7000億円に
 なっているという。これは、驚くべき数値である。
 そして、この数は右肩上がりなのだ。特に、若者と60歳以上の受給者が
 増加している。
 働けないのか。それとも働かないのか。
 生活保護費は国が75%、地方が25%を負担しているが、税収が増えず、
 生活保護受給者が増加している現状をこのまま続けるのであろうか。
 思い切った発想の転換が必要な時期にきていると思う。
 (略)
 労働をしない生活の継続は、より働けない状態を作るだけである。
 受給者として、何かしらの生産活動をしていただくといのはどうだろう?


http://megalodon.jp/2012-0823-1043-11/sokamori2.exblog.jp/18870264/

////////////////////////////////////


まず菊川氏のこの批評を読んで、驚きと憤りを感じた方がいたのではないでしょうか。

憲法25条で保障された「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を」を害さない
ように、生活困窮者の最・後・の・セイフティネットとして「生活保護」の制度が
制定されている事は改めて議論するものではありません。
菊川さんが指摘するように、日本で生活保護が話題になったのは、リーマン
ショック(もともと米国でのサププライムショック)を契機とした世界同時株安と
円高により国内産業での収益悪化による大量解雇が原因です。
ホームレスになってしまった人が“年末年越し村”での生活保護受付に並んでいた
光景をテレビで見た方も多いでしょう。
おにゆり殿が指摘されたように、
「受給者の急増に目がいってしまいますが、私は、景気回復なくして受給者の減少
 は望めない」というのは正論だとおもいます。

さきほどのNHKのニュースでもちょうど、“最低賃金「逆転」6都道府県で続く”
(日経新聞でも取り上げられています)という報道がありました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120825/k10014529341000.html

簡単に言うと、各県でまちまちの生活保護支給費と最低賃金での労働での月収が
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、大阪府、広島県で逆転状態になっている
という話です。
たしかに、これを解消しない事には「働ける世代」が「働けない」のではなく
働かないのではないか?という疑念が起こりえるでしょう。

ただ、生活保護支給といっても条件が多数あり、さっくりいえば上記6都道府県以外
では働いた方が、いつ公的支給が打ち切られるかといった不安に悩まされずに
すみます。
中には生活保護を受けるぐらいなら・・と拒否をして死に至る不幸なケースも
あるのです。

自治体や国の財政悪化を懸念して最低限の生活をされている方の「社会保障費」
を受給者から直接削る方策を考えるという事は、生活弱者から切り捨てる事と
言っているのと同義です。

また、生活保護を受けるようになると、行政から担当のケースワーカさんが
生活改善と自立への相談や指導などを受け負われます。
地方公務員の中でも福祉事務所のケースワーカという専門職
(社会福祉士及び精神保健福祉士)が一番不人気で慢性的に人数が足りない
うえに、不景気で一人が50所帯超の面倒をみなければならないといった
構造的な問題が存在するために、ケアがいきとどかなかったり不正受給が
見抜けないという問題があります。

菊川さんが、高齢者や障がい者さんにまで「生産活動」やボランティア
課す事を主張されているとは思いたく在りませんが、一般的に
対価や住居を支給するかわりに「労働」を課すというのは「雇用」と
見なされます。

生活保護が行政からの支援という位置づけである以上、雇用とみなされる
生産活動や公有地の維持管理等をさせるのは、みなし公務員が増える
結果になるだけなのです。
またそういった活動をさせるようにしたとすると、公的機関が民間に発注して
いる仕事を奪うという経済に対しての不利益・不平等が生じます。

仮に行政が公務員としての保障も与えず困窮している国民を最低賃金レベルで
肉体労働をさせる事ができるような権限をもってしまえば、日本は封建社会に
逆戻りです。

勝ち組負け組といったような、単純かつ差別的発想があるからこそ
自分が納めた税金のうち、わずかばかりの分が貧困者に支給された程度で
「養ってやっている」という傲慢な考えができるのではないでしょうか。
スポンサーサイト
プロフィール

あべひ

Author:あべひ
「魅惑的な人々」FC2ブログへようこそ!
ご意見や感想は適当な場所でどうぞ

ブログランキングへのタグ
ボタンをクリックするとブログ村に移動しポイントが加算されます。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
RSSリンクの表示
アクセスカウンター
無料 無料 無料
ブログ村記事ランキング
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
アクセス解析